函館市福田歯科医院

第7回 『美しい歯こそ命の輝き』

   ご無沙汰しております。お盆も終わり9月になったのに、この残暑は一体どうなっているのでしょう。
皆さんお元気にお過ごしでしょうか?
   先月の末に札幌で北海道歯科学術大会が開催され、出席してきました。そこで、道民公開講座で講演された前旭山動物園園長  小菅正夫さんのお話を聴く機会を得、とても興味深い内容でしたのでその概要をお知らせしたいと思います。
   歯には、切歯、犬歯、小臼歯、大臼歯という区別があり、それぞれ「噛み切る」、「突き刺す」、「摩り潰す」という役割があり、このように歯に役割を持たせる事で、いろいろな食物を利用できるようになったので、これまでほ乳類が大繁栄してきたのだそうです。
   しかも、ほ乳類は主食によってこの4種類の歯の形態を使い易いように変えて活用し、さらに、この歯の形態を有効に機能させるために、顎の動きも前後だけ、左右だけ、上下だけというように限定してしまいます。このことは、キリンが顎を左右横にだけ動かして餌を食べている様子を思い浮かべると理解出来ると思います。
   また、ほ乳類は、爬虫類と違い、歯が次から次へと生えてくるわけではなく、歯が伸び続けない限り、歯の高さが寿命となってきます。草を摩り潰して食べる草食動物は、歯も同時にすり減らしてしまうので、どうしても短命になってしまうのです。
   しかし、同じほ乳類の中でも人間は、4種類の歯をうまく使い分けて色々な食物を摂取します。また、長期間にわたり口腔が本来の機能を十分に全うできるように歯を失ってしまう原因(むし歯、歯周病等)からの予防法や、もし、不幸にして歯を失った場合も人工物で補う方法を手に入れることにより長寿を獲得したと考えます。
   『美しい歯こそ命の輝き』とは、小菅正夫  前旭山動物園園長が講演の最後に結ばれた言葉です。そこに携わる事が出来る歯科医師という職業に誇りを感ぜずにはいられません。


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