第6回 妊娠と歯周病の関係
 はやいもので、新年を迎えてから一ヶ月が過ぎ、節分の豆まきも終わり皆様如何お過ごしでしょうか?
 さて、今回は、妊娠と歯周病の関係についおてお話したいと思います。
 当院でも、スタッフの一人が今月から産休に入り、春から目出たい話題で盛り上がっていますが、皆さんの中には今回のテーマの「妊娠と歯周病の関係」について一体どんな関係があるのかと不思議に感じている方も多いでしょう。
 そこで、妊娠を経験された方はお気づきかと思いますが。妊娠中に歯茎が腫れたり、出血したりといった経験のある方がおいでだと思います。その原因は、女性ホルモンの生理学的変動が関係していると言われています。この女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンは、妊娠終期には月経時の10倍から30倍レベルに上昇しており、エストロゲンはある種の歯周病原菌の増殖を促進し、プロゲステロンは炎症性サイトカインやプロスタグランジンの様な起炎物質の産生を刺激し炎症反応を惹起させ、歯周炎の症状を増悪させます。そして更に問題になることは、歯周病の炎症の増悪により、これらの起炎物質が過剰に産生され、血中濃度が高まると子宮が収縮するため、胎児が充分に成長していない状態で出産することになってしまう事です。
 重症な歯周病の妊婦は、早産になって低体重児を出産するリスクが7倍近く高まることが判っています。
 これらのことから、お母さんになられる方は、お腹の中の赤ちゃんの健やかな成長のためにもお口の健康に充分留意されることをお勧めします。

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