2008.12.09
前回の院長コラムで、次回は歯周病と関係する全身疾患についてお話します・・となっておりましたが、予定を変更してお話させていただきます。
私事ではございますが、とてもうれしいことがありましたので、ご報告させていただきます。
この度
初孫が産まれました!
名前は“櫂(かい)”です。12月1日生まれ、身長48cm、体重2610gの元気な男の子です。
妻と息子の嫁以外は全て男という我が家ですが、家族みんなが病気や怪我なく、健康に過ごせることが1番ではないでしょうか。
函館も雪が降ったり、晴れたりと変わりやすい天候ですので、皆様も健康には十分注意してお過ごしください。
初孫の櫂くんです↓

私事ではございますが、とてもうれしいことがありましたので、ご報告させていただきます。
この度
初孫が産まれました!
名前は“櫂(かい)”です。12月1日生まれ、身長48cm、体重2610gの元気な男の子です。
妻と息子の嫁以外は全て男という我が家ですが、家族みんなが病気や怪我なく、健康に過ごせることが1番ではないでしょうか。
函館も雪が降ったり、晴れたりと変わりやすい天候ですので、皆様も健康には十分注意してお過ごしください。
初孫の櫂くんです↓

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2008.10.14
院長の福田です。だんだんと秋らしい気候となり、日も短くなってきました。
最近、とても興味ある雑誌と巡り会いました。それは、「栄養と料理」という月刊誌で、発行は女子栄養大学出版部TEL 03-3918-5411(営業)です。
何故興味があったかというと、この雑誌の10月号で「口からつくる健康ライフ」という特集を組んでいたからなんです。
それでは、今回から数回掛けてこの特集についてご紹介致しましょう。
第一回目 「歯周病と生活習慣病の深い関係」
35歳以上の人の約8割が罹っているといわれる歯周病は、口の中だけの病気と思われがちですが、実は全身の様々な病気とつながっています。
口の中の歯周病菌は生命力が強く歯茎の細い血管からも血液の中に入って、やがて全身へと広がります。因みに、歯周病が進行している方の歯と歯茎の間にある歯周ポケット内面(潰瘍面)の総面積は、タバコの箱や手のひらサイズの潰瘍の大きさになると言われています。そこが歯周病菌の全身への入り口になるとしたら恐いですね。
これまでお話してきた事から考えますと、歯周病菌が全身へと広がり、心筋梗塞を起こしたり、糖尿病を悪化させたり、骨粗鬆症や妊娠トラブルのリスクを高めたり、メタボリックシンドロームとの関連性や、生活習慣病の引き金になりうることも頷けますね。
「口の健康づくりは、全身の健康づくり」。まずはこの事実を正しく認識しましょう!
次回は、歯周病と関係する全身の疾患について、もう少し詳しくお話したいと思います。


最近、とても興味ある雑誌と巡り会いました。それは、「栄養と料理」という月刊誌で、発行は女子栄養大学出版部TEL 03-3918-5411(営業)です。
何故興味があったかというと、この雑誌の10月号で「口からつくる健康ライフ」という特集を組んでいたからなんです。
それでは、今回から数回掛けてこの特集についてご紹介致しましょう。
第一回目 「歯周病と生活習慣病の深い関係」
35歳以上の人の約8割が罹っているといわれる歯周病は、口の中だけの病気と思われがちですが、実は全身の様々な病気とつながっています。
口の中の歯周病菌は生命力が強く歯茎の細い血管からも血液の中に入って、やがて全身へと広がります。因みに、歯周病が進行している方の歯と歯茎の間にある歯周ポケット内面(潰瘍面)の総面積は、タバコの箱や手のひらサイズの潰瘍の大きさになると言われています。そこが歯周病菌の全身への入り口になるとしたら恐いですね。
これまでお話してきた事から考えますと、歯周病菌が全身へと広がり、心筋梗塞を起こしたり、糖尿病を悪化させたり、骨粗鬆症や妊娠トラブルのリスクを高めたり、メタボリックシンドロームとの関連性や、生活習慣病の引き金になりうることも頷けますね。
「口の健康づくりは、全身の健康づくり」。まずはこの事実を正しく認識しましょう!
次回は、歯周病と関係する全身の疾患について、もう少し詳しくお話したいと思います。



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2008.08.19
約2ヶ月ぶりの院長コラムとなりました。
前回は『虫歯の話』をしましたが、今回は「歯を失う二大原因」のもう一方である歯周病(歯槽膿漏)についてお話したいと思います。
歯周病には、35歳くらいから悪化し、慢性に進行する慢性歯周炎(成人型)と、進行の速い侵襲性歯周炎があります。侵襲性歯周炎には、発症が思春期前後(若年型)のものもあります。
歯を支える組織は、加齢とともになくなっていきます。健康な人なら、45歳くらいになっても組織は少しなくなるだけです。しかし同じ年齢でも、慢性歯周炎の人では歯周組織のなくなり方に、はっきりと違いが出ます。加えて、ヘビースモーカーや糖尿病の人は、一段と組織の破壊が進みます。
40歳の時点でも多くの人は、自覚するほどのひどい歯周病にはなっていないでしょう。その時点でリスクを診査して、セルフケアと定期的なメンテナンスは始めれば、歯周病で歯を失うということは本当に少なくなると思います。
「失ったものを補い、機能を回復する」のも医療の大切な分野ですが、失う原因が解明されつつある現在は、「健康な状態を維持し、機能を全うさせる」ことも、医療に求められる大切な役割と考えます。
そこで皆さん、歳をとったら入れ歯になるのが当たり前と考えてはいませんか。
でも、歳を取って手や足にシミやしわが増えて動きにも多少制限が現れたとしても、義手や義足になるわけではありません。
私たち歯科医師は歯や口腔機能に、生理的で自然な加齢(エイジング)をサポートしたいと考えています。多くの人が80歳になっても20本以上の歯を持ち、おいしく食べ、楽しくおしゃべりをして幸せな生活を送ることができるように支援していきたいと、「8020運動」を展開しています。
福田歯科医院でもお口の健康を維持し、機能を全うできるように、皆さんに情報と医療をお届けしています。
健康だからこそ、痛みがなくても、皆さんの健康を維持していくためにも歯科医院を上手く利用して頂きたいと考えております。

前回は『虫歯の話』をしましたが、今回は「歯を失う二大原因」のもう一方である歯周病(歯槽膿漏)についてお話したいと思います。
歯周病には、35歳くらいから悪化し、慢性に進行する慢性歯周炎(成人型)と、進行の速い侵襲性歯周炎があります。侵襲性歯周炎には、発症が思春期前後(若年型)のものもあります。
歯を支える組織は、加齢とともになくなっていきます。健康な人なら、45歳くらいになっても組織は少しなくなるだけです。しかし同じ年齢でも、慢性歯周炎の人では歯周組織のなくなり方に、はっきりと違いが出ます。加えて、ヘビースモーカーや糖尿病の人は、一段と組織の破壊が進みます。
40歳の時点でも多くの人は、自覚するほどのひどい歯周病にはなっていないでしょう。その時点でリスクを診査して、セルフケアと定期的なメンテナンスは始めれば、歯周病で歯を失うということは本当に少なくなると思います。
「失ったものを補い、機能を回復する」のも医療の大切な分野ですが、失う原因が解明されつつある現在は、「健康な状態を維持し、機能を全うさせる」ことも、医療に求められる大切な役割と考えます。
そこで皆さん、歳をとったら入れ歯になるのが当たり前と考えてはいませんか。
でも、歳を取って手や足にシミやしわが増えて動きにも多少制限が現れたとしても、義手や義足になるわけではありません。
私たち歯科医師は歯や口腔機能に、生理的で自然な加齢(エイジング)をサポートしたいと考えています。多くの人が80歳になっても20本以上の歯を持ち、おいしく食べ、楽しくおしゃべりをして幸せな生活を送ることができるように支援していきたいと、「8020運動」を展開しています。
福田歯科医院でもお口の健康を維持し、機能を全うできるように、皆さんに情報と医療をお届けしています。
健康だからこそ、痛みがなくても、皆さんの健康を維持していくためにも歯科医院を上手く利用して頂きたいと考えております。


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2008.06.25
久しぶりの院長コラムとなってしまいました。
さて、今回は口の重要な構成要素で機能を果たすには不可欠なパーツの歯と、それを支える歯周組織について2回に分けてお話してみたいと思います。
歯を失う二大原因は、虫歯と歯周病(歯槽膿漏)であることはみなさん既にご存知と思います。
そこで今回は、虫歯についての皆さんの認識を新たにして頂こうと一枚の図をもとに解説を加えたいと思います。

図は、飲食と歯の表面に付着している歯垢(プラーク)内のpH(酸の濃度)の変化を表しています。この図の下半分が酸性で歯の表面からミネラルが溶け出す(脱灰)の環境を意味し、飲食をすると虫歯菌が糖分を分解して酸を産生し、この状態が進行していきますが、しばらくすると今度は、唾液の中に溶け出たミネラルが歯の中に戻ってきて元の状態に戻ります。(再石灰化)。
酸性になった歯垢を中性に戻す唾液の作用を緩衝作用といい、虫歯の菌の量、砂糖の有無、唾液の量や能力、菌の耐酸性
など多くの要素が脱灰と再石灰化関わって、私たちの口の中ではこれらを繰り返しているわけです。
すなわち、飲食の度に虫歯になりかかったり元に戻ったり(自然治癒)しているのです。ですから、飲食の回数が多かったり、長時間のダラダラ食いは歯の脱灰時間を延長し、再石灰化時間を短縮させることで唾液による自然治癒力を阻害して歯の表面の崩壊が始まり、もう自然には治らない虫歯の穴が形成されてしまうのです。
これでお分かりのように、考えて食事をし、ちゃんとプラークコントロールをして、唾液の自然治癒能力を十分に活用(よく噛む)すれば、虫歯は本来まれな疾患なのかもしれませんね。
当院では唾液の緩衝作用や、虫歯の菌を調べる検査を取り入れています。
興味のある方や、もっと詳しくお知りになりたい方は、ぜひご連絡ください。
福田歯科電話番号 0138-26-8148

さて、今回は口の重要な構成要素で機能を果たすには不可欠なパーツの歯と、それを支える歯周組織について2回に分けてお話してみたいと思います。
歯を失う二大原因は、虫歯と歯周病(歯槽膿漏)であることはみなさん既にご存知と思います。
そこで今回は、虫歯についての皆さんの認識を新たにして頂こうと一枚の図をもとに解説を加えたいと思います。

図は、飲食と歯の表面に付着している歯垢(プラーク)内のpH(酸の濃度)の変化を表しています。この図の下半分が酸性で歯の表面からミネラルが溶け出す(脱灰)の環境を意味し、飲食をすると虫歯菌が糖分を分解して酸を産生し、この状態が進行していきますが、しばらくすると今度は、唾液の中に溶け出たミネラルが歯の中に戻ってきて元の状態に戻ります。(再石灰化)。
酸性になった歯垢を中性に戻す唾液の作用を緩衝作用といい、虫歯の菌の量、砂糖の有無、唾液の量や能力、菌の耐酸性
など多くの要素が脱灰と再石灰化関わって、私たちの口の中ではこれらを繰り返しているわけです。
すなわち、飲食の度に虫歯になりかかったり元に戻ったり(自然治癒)しているのです。ですから、飲食の回数が多かったり、長時間のダラダラ食いは歯の脱灰時間を延長し、再石灰化時間を短縮させることで唾液による自然治癒力を阻害して歯の表面の崩壊が始まり、もう自然には治らない虫歯の穴が形成されてしまうのです。
これでお分かりのように、考えて食事をし、ちゃんとプラークコントロールをして、唾液の自然治癒能力を十分に活用(よく噛む)すれば、虫歯は本来まれな疾患なのかもしれませんね。
当院では唾液の緩衝作用や、虫歯の菌を調べる検査を取り入れています。
興味のある方や、もっと詳しくお知りになりたい方は、ぜひご連絡ください。
福田歯科電話番号 0138-26-8148

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2008.04.24
4月20日(日)の北海道新聞の記事をご存知でした?
この調査は全国で兵庫県が一番始めに行ったもので、昨年北海道も、北海道国民健康保険団体連合会に北海道歯科医師会が調査協力して出た結果です。
「歯数が減ると…医療費アップ」は兵庫県と同様に北海道も同じ結果が出ています。
歯の数が少ない高齢者は、歯科以外の医療費が高い事が、北海道国民健康保険団体連合会の調査で分かった。歯と全身の健康の関係を、数字で裏付ける結果となった。
同連合会の調査は、満七十歳の国民健康保険加入者で、昨年五月に歯科を受診した患者が対象。患者の歯科以外の同月分レセプト(診療報酬明細書)十万三千四百十八件を分析した。それによると、二十本以上歯のある人の、歯科以外の医療費は二万二千六百六十円で、歯が減るに連れて医療費は増加。四本以下では三万五千九百三十円と約1.6倍も高かった。
疾患別では、高血圧などの循環器系が28.8%で最も多く、続いて関節障害などの筋骨格系13.2%。
がんや糖尿病、脳血管障害など生活習慣病に限っても、歯が二十本以上の二万七千七百三十円に対し、四本以下では約1.5倍の四万二千四百六十円だった。
また自分の歯が抜けたあと、入れ歯など人工物で治療を済ませている人だと、二万七千百二十円。治療していないと三万二百九十円になり、治療を済ませている人の医療費が少なかった。
調査結果について、分析を担当した北大病院歯科治療センターの兼平孝講師は「これほどの差がある事は意外。歯が多く残っていると食べる事に意欲的になるだけでなく、食べ物をしっかり噛み唾液とよく混ぜ合わせる事ができる。消化管で栄養が吸収されやすくなるので、全身の健康状態が良くなるのではないか」とみている。
この調査は全国で兵庫県が一番始めに行ったもので、昨年北海道も、北海道国民健康保険団体連合会に北海道歯科医師会が調査協力して出た結果です。
「歯数が減ると…医療費アップ」は兵庫県と同様に北海道も同じ結果が出ています。
歯の数が少ない高齢者は、歯科以外の医療費が高い事が、北海道国民健康保険団体連合会の調査で分かった。歯と全身の健康の関係を、数字で裏付ける結果となった。
同連合会の調査は、満七十歳の国民健康保険加入者で、昨年五月に歯科を受診した患者が対象。患者の歯科以外の同月分レセプト(診療報酬明細書)十万三千四百十八件を分析した。それによると、二十本以上歯のある人の、歯科以外の医療費は二万二千六百六十円で、歯が減るに連れて医療費は増加。四本以下では三万五千九百三十円と約1.6倍も高かった。
疾患別では、高血圧などの循環器系が28.8%で最も多く、続いて関節障害などの筋骨格系13.2%。
がんや糖尿病、脳血管障害など生活習慣病に限っても、歯が二十本以上の二万七千七百三十円に対し、四本以下では約1.5倍の四万二千四百六十円だった。
また自分の歯が抜けたあと、入れ歯など人工物で治療を済ませている人だと、二万七千百二十円。治療していないと三万二百九十円になり、治療を済ませている人の医療費が少なかった。
調査結果について、分析を担当した北大病院歯科治療センターの兼平孝講師は「これほどの差がある事は意外。歯が多く残っていると食べる事に意欲的になるだけでなく、食べ物をしっかり噛み唾液とよく混ぜ合わせる事ができる。消化管で栄養が吸収されやすくなるので、全身の健康状態が良くなるのではないか」とみている。
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2008.02.19
さて今回は、口と脳との意外な関係についてお話してみたいと思います。
解剖学者の藤田恒夫先生は「腸は考える」という著書の中で、環形動物である、口から肛門までの一本の管からなるミミズなどは、神経細胞が口の周りに集合して神経節を作っていて、これが次第に上部に発達したものが脳であると述べております。
私たちも口の奥に頭蓋骨底を隔てて脳の最も重要な脳幹部(生命維持中枢)があります。
このように口と脳が位置的に近接しているのは、非常に重要な意味があり機能的に密接な関係がうかがわれます。動物にとって餌を見つけ、捕食するということは容易な技ではありません。
従って、餌が得られる場所や時期に関する情報はその餌を口にした時に、直ちにしっかりと脳に記憶され、一方では毒物や有害物質を摂取してしまった時の食後の体調の不快さも記憶され、自己に有益な物を食べるために発達進化してきたようです。
私たちを日頃悩ます都会のカラスも、まさにその典型的な例と言えるかもしれません。つまり、「口からの情報が脳を育てた」と言えるのではないでしょうか。
人間のことをホモ・サピエンス(賢い人)と言いますが、ホモはラテン語で人、サピエンスは賢いという意味のほかに「味が分かる」という意味があり、味の区別がつく、食べられるものと有害のものの判断ができる、つまり賢い人ということであります。日本語でも「酸いも甘いも分かる人」といえば、経験豊富な賢い人をさし、同じ発想によるものと思われます。いずれにしても、人間は食べることに最も多く頭を使い、脳を発達させ、ただ生きるために食べるだけでは満足できず、いつでも、安心して、さらにはもっと美味しいもの、もっと体によいものを食べたいと思い、それが原動力となって文化の花が開き社会組織が築かれてきたと考えられます。
まさに、口は脳の母と言えるのではないでしょうか。

解剖学者の藤田恒夫先生は「腸は考える」という著書の中で、環形動物である、口から肛門までの一本の管からなるミミズなどは、神経細胞が口の周りに集合して神経節を作っていて、これが次第に上部に発達したものが脳であると述べております。
私たちも口の奥に頭蓋骨底を隔てて脳の最も重要な脳幹部(生命維持中枢)があります。
このように口と脳が位置的に近接しているのは、非常に重要な意味があり機能的に密接な関係がうかがわれます。動物にとって餌を見つけ、捕食するということは容易な技ではありません。
従って、餌が得られる場所や時期に関する情報はその餌を口にした時に、直ちにしっかりと脳に記憶され、一方では毒物や有害物質を摂取してしまった時の食後の体調の不快さも記憶され、自己に有益な物を食べるために発達進化してきたようです。
私たちを日頃悩ます都会のカラスも、まさにその典型的な例と言えるかもしれません。つまり、「口からの情報が脳を育てた」と言えるのではないでしょうか。
人間のことをホモ・サピエンス(賢い人)と言いますが、ホモはラテン語で人、サピエンスは賢いという意味のほかに「味が分かる」という意味があり、味の区別がつく、食べられるものと有害のものの判断ができる、つまり賢い人ということであります。日本語でも「酸いも甘いも分かる人」といえば、経験豊富な賢い人をさし、同じ発想によるものと思われます。いずれにしても、人間は食べることに最も多く頭を使い、脳を発達させ、ただ生きるために食べるだけでは満足できず、いつでも、安心して、さらにはもっと美味しいもの、もっと体によいものを食べたいと思い、それが原動力となって文化の花が開き社会組織が築かれてきたと考えられます。
まさに、口は脳の母と言えるのではないでしょうか。

2008.02.05
さて、今回で2回目の院長コラムです。
前回の「歯は寿命のバロメーター」で私たち歯科医師は、歯科医療という知識と技術で人工物を駆使して歯を残したり、失った機能を回復させることで平均寿命、健康寿命の延長に貢献していることを紹介しました。
確か2003年の春のことです。毎朝見ているNHKの「おはよう日本」の番組の中で、ニュースキャスター三宅民夫さんの対談コーナーに漫談家の綾小路きみまろさんが出演し、興味深いことをお話していました。「自然界の動物は歯の喪失が死を意味しますが、人間が入れ歯を作る知恵と技を持ったおかげで、神様からのご褒美としてさらに長い寿命を授かったのです。せっかく授かった寿命ですもの、楽しく明るく元気に過ごしていただくために、私は笑いをつくるのですよ。」
この番組のおかげで、私は一日中、とても気分よく生き生きと仕事ができ、歯科医になった満足感に浸っていました。
ところで、2003年10月に出席した学術大会の講演で、国立保険医療科学院口腔保健部部長の花田信弘さんが、「お年寄りの方の食生活は入れ歯の方が多いので、どうしても野菜を煮込んで摂取する傾向にあります。そのために、野菜に含まれる大切なビタミンE・Cが破壊され、摂取量が減少することになり、これがアルツハイマー病の発症のリスクを高くする可能性がある・・・」
とすると入れ歯に、より天然歯に近い機能を付与させる努力をすることと、常に安定した状態を維持できるように定期的なチェックを受けることが、歯科医師と患者さんに取って健康寿命を延長させるために重要な課題となってきます。さらには、歯の衰えを調理で補うのではなく、食材そのものの持つ栄養を十分に摂取するために、ご自分の歯を健康に保つことがより大切であるかがお分かりになるでしょう。「食」という字は、人を良くすると書きます。まさにその通りで、口から始まる健康づくりと言えましょう。
前回の「歯は寿命のバロメーター」で私たち歯科医師は、歯科医療という知識と技術で人工物を駆使して歯を残したり、失った機能を回復させることで平均寿命、健康寿命の延長に貢献していることを紹介しました。
確か2003年の春のことです。毎朝見ているNHKの「おはよう日本」の番組の中で、ニュースキャスター三宅民夫さんの対談コーナーに漫談家の綾小路きみまろさんが出演し、興味深いことをお話していました。「自然界の動物は歯の喪失が死を意味しますが、人間が入れ歯を作る知恵と技を持ったおかげで、神様からのご褒美としてさらに長い寿命を授かったのです。せっかく授かった寿命ですもの、楽しく明るく元気に過ごしていただくために、私は笑いをつくるのですよ。」
この番組のおかげで、私は一日中、とても気分よく生き生きと仕事ができ、歯科医になった満足感に浸っていました。
ところで、2003年10月に出席した学術大会の講演で、国立保険医療科学院口腔保健部部長の花田信弘さんが、「お年寄りの方の食生活は入れ歯の方が多いので、どうしても野菜を煮込んで摂取する傾向にあります。そのために、野菜に含まれる大切なビタミンE・Cが破壊され、摂取量が減少することになり、これがアルツハイマー病の発症のリスクを高くする可能性がある・・・」
とすると入れ歯に、より天然歯に近い機能を付与させる努力をすることと、常に安定した状態を維持できるように定期的なチェックを受けることが、歯科医師と患者さんに取って健康寿命を延長させるために重要な課題となってきます。さらには、歯の衰えを調理で補うのではなく、食材そのものの持つ栄養を十分に摂取するために、ご自分の歯を健康に保つことがより大切であるかがお分かりになるでしょう。「食」という字は、人を良くすると書きます。まさにその通りで、口から始まる健康づくりと言えましょう。

2008.01.28
私たち歯科医師は、なぜ歯を残そうと努力するのでしょうか?それは、歯を失うことは自然界では死を意味するからなのです。
「ジュラシック・パーク」でおなじみの肉食恐竜は食べ物を捕食すると、そのまま噛まずに丸のみするのです。なぜかというと、彼らは胃の中に胃石という石を持っていて胃の中で食べ物をすりつぶしていたのです。ところが、この胃石があると体重が重くなり余計に動作が鈍くなってしまい、自然界の生活に適さなくなっていくわけなのです。もし、この恐竜たちが軽量で機能的な形態の歯を持っていたら、もっと長生きしていたかもしれません。
また、野生動物でも歯が使えなくなることは死を意味します。歯の寿命が尽きれば生きていけなくなってしまうのです。例えば、モグラの寿命は5〜7年といわれています。モグラは土の中で暮らしていて、食べ物を土や砂利などと一緒に食べてしまうため、歯がすっかり減ってしまい食事をとることができなくなり生涯を遂げるのだそうです。
数年前、函館歯科医師会の講演会で、よこはま動物園ズーラシア園長の増井光子先生の「動物の歯と健康」というお話を聞く機会がありました。そこで聞いたところによると、百獣の王のライオンも動物園の中での環境・食生活では、あの精悍な風貌も、野生のライオンに比べて妙に情けない、バランスの悪い風貌に変わってしまうそうなのです。本来の食生活とはかけ離れた生活で、歯もかむための筋肉も衰えてしまうからなのでしょうね。
さて、それでは恐竜や自然界の動物たちと人間ではどのように違うのでしょうか。
私たちは、恐竜たちが持っている重く大きな胃石とは異なる、軽量でかつ捕食し臼磨するためのに機能的に分化した形態を備えた歯を持っていますし、モグラとは異なり砂利のような堅い物には、歯の根の周囲にある神経反射で瞬時に察知し歯に破壊的な行動はとりません。また私たち歯科医師は、歯科医療という知識と技術で人工物を駆使して歯を残し、動物園の中のライオンとは異なり、歯を失っても精悍な風貌と健康な生活を維持することを可能にし、平均寿命の延長に貢献しているのです。
「ジュラシック・パーク」でおなじみの肉食恐竜は食べ物を捕食すると、そのまま噛まずに丸のみするのです。なぜかというと、彼らは胃の中に胃石という石を持っていて胃の中で食べ物をすりつぶしていたのです。ところが、この胃石があると体重が重くなり余計に動作が鈍くなってしまい、自然界の生活に適さなくなっていくわけなのです。もし、この恐竜たちが軽量で機能的な形態の歯を持っていたら、もっと長生きしていたかもしれません。
また、野生動物でも歯が使えなくなることは死を意味します。歯の寿命が尽きれば生きていけなくなってしまうのです。例えば、モグラの寿命は5〜7年といわれています。モグラは土の中で暮らしていて、食べ物を土や砂利などと一緒に食べてしまうため、歯がすっかり減ってしまい食事をとることができなくなり生涯を遂げるのだそうです。
数年前、函館歯科医師会の講演会で、よこはま動物園ズーラシア園長の増井光子先生の「動物の歯と健康」というお話を聞く機会がありました。そこで聞いたところによると、百獣の王のライオンも動物園の中での環境・食生活では、あの精悍な風貌も、野生のライオンに比べて妙に情けない、バランスの悪い風貌に変わってしまうそうなのです。本来の食生活とはかけ離れた生活で、歯もかむための筋肉も衰えてしまうからなのでしょうね。
さて、それでは恐竜や自然界の動物たちと人間ではどのように違うのでしょうか。
私たちは、恐竜たちが持っている重く大きな胃石とは異なる、軽量でかつ捕食し臼磨するためのに機能的に分化した形態を備えた歯を持っていますし、モグラとは異なり砂利のような堅い物には、歯の根の周囲にある神経反射で瞬時に察知し歯に破壊的な行動はとりません。また私たち歯科医師は、歯科医療という知識と技術で人工物を駆使して歯を残し、動物園の中のライオンとは異なり、歯を失っても精悍な風貌と健康な生活を維持することを可能にし、平均寿命の延長に貢献しているのです。




